開発の裏側も垣間見える先生GPT勉強会

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ご利用されている方限定情報もありますが、こちらでは一部抜粋ということでご覧ください。

▪️今回の先生GPT勉強会は、直前までエンジニアチームとの開発会議が行われていました。
※スタートが慌ただしくなってしまい、恐縮でした。

成績所見の機能がほぼ完成してきたので、ボタンの配置や文章を書くルール(プロンプト)の調整などを行いました。私たちが目指しているのは、他の機能と同様に、得意な人だけでなく苦手な人でも簡単に使えるシステムです。エンジニアが「便利」と考えて配置したものでも、実際には不要な場合がありますし、その逆もあります。そうした事例について、勉強会では「こうする予定です」といった形でお話しました。

ちなみに、弊社のエンジニアチームには、元Microsoftのチーフエンジニアをはじめ、5カ国から集まったメンバーがいます。そのため、日々のやり取りではさまざまな言語が飛び交います。細かい内容については通訳を介して対応していますが、ここでも実は先生GPTが活躍しています。音声入力機能をオンにして会話を録音し、最後に「日本語に訳して」と指示すると、通訳の前にニュアンスを把握することができます。普段使わないような言葉を耳にするうちに、少しずつ理解できるようになり、簡単な会話ができるようになるのは、とても嬉しい経験です。

さて、開発に関する話を交えながらも、勉強会には先生GPTの使い方を学びに来られる方々もいらっしゃいました。今回は皆さんからいただいたご質問にお答えしながら、いくつかの活用事例をご紹介しました。

特に盛り上がったのは、「使いたいと思っているのに、なかなか使うことができない」という話題でした。この気持ちはとてもよく分かります。新しいツールに慣れるまでには少し時間がかかります。ワープロやパソコン、スマートフォンが登場した時と同じように、最初は戸惑うこともありますが、気づけば自然と使いこなせるようになるものです。

私自身は開発者の立場で比較的詳しいのですが、今回は実際に利用されている方々から「どのように使っているのか」を教えていただきました。学校での活用法やプライベートでの使い方など、開発段階では想定していなかった使い方も多く、むしろこちらが学ぶことの多い時間となりました。

生成型AI、特に先生GPTは、まだ社会的な評価が完全には定まっていない部分もあります。たとえば、「機械に文章を書かせることは本当に良いのか?」という疑問です。個人の記憶や資質に頼る文章作成と、記録をもとに整理しながら書く文章作成とでは、どちらが良いのか。それぞれに意見が分かれるところですが、利便性を考えると後者の方が優れている場合が多いように思います。ただ、それが一般的に受け入れられるまでには、他のツールと同様に時間が必要でしょう。

一方で、利便性が向上することを止めることは難しいとも言われています。本屋の事例がその一つです。「手触りが良い」「ページをめくりながら読みたい」というニーズがある一方で、全国の本屋の数は減少し続けています。

生成型AIと本屋を直接比較するのは適切でないかもしれませんが、変化の一例としては参考になるかと思います。

そんな議論を交わしながら進んだ今回の勉強会。次回もさらに多くの学びや発見をお届けできるよう準備を進めています。ぜひご期待ください!

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