高校生の進学・就職率

「保護者のための子育て講演会」というタイトルで話をする機会をいただきました。
発達特性のある中学生のお子さんが直面する悩みと課題解決を探るというサブタイトルです。

こうした講演会。ご要望をお預かりする中で、テーマがいくつかに分かれるなと感じています。次の5つにニーズが多いです。

1. 勉強
2. 進学・就労
3. 友人関係・コミュニケーション
4. 家庭環境
5. 性

顕在化しているのが1〜3、潜在的にあるのが4〜5です。それらのお話の中でよく挙がるのが「普通」という言葉やその意味をもつ言葉です。

・普通は進学するのは当たり前
・平均いくらもらえるんですか?
・ゲームや動画はみんなどのぐらい見ているんですか?

個性を大事にしていきたい。しかし、周りも気になる。特に課題となる事象を抱えている保護者の方からすると、他との比較は心の拠り所になるケースもあるので大切です。そうしたときには、公的に出されている数値をお伝えしたりします。例えば次のようなものです。

【高校生の進学・就職率】
大学 59.1%
短期大学 3.2%
専門学校 15.5%
就職 14.0%
(令和6年度学校基本調査、文部科学省)

「意外」というお声をいただくことも多い数値です。特にご自身が大学を出た保護者の方や小中学校の先生からはよく聞かれます。その方たちからすると「大学に行くことは当たり前」だったからです。

では、その後の収入はどうなるのか。そうしたこともお伝えすると「なんとかなる?」「いや、でも…」と葛藤が始まります。数値や実例を知ると、少し選択肢に幅が出てくるからです。

様々な選択肢があり、それらをとっている方がどのくらいいらっしゃる。

私自身も、当然すべての仕事を知っているわけではありません。それでも、世の中には多くの仕事があり、その中で立派に充実した生活を送っておられる方も多くいらっしゃることは、こうした講演会の中でもお伝えする話です。

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