【質問】年度末になると教室移動があります。私の荷物がかなり多いので、フロアが変わると本当に大変です。今年は異動もありそうなので、車で何往復したらいいんだろうと思っています。どうにかしてスムーズに終わらせることはできませんか?(40代男性)
【回答】年度末の教室整理、時間がかかりますよね。
教室の中には、学校の消耗品や備品だけでなく、個人の私物も混ざっているケースも多く、気づけばかなりの量になっていることも。
荷物が多いと移動の負担も増え、異動の可能性があるとなると、なおさら大変ですよね。
片付けは、次の3つのポイントを意識して進めると、スムーズに終わらせることができます。
♪ 計画的に進める
修了式や卒業式が終わってから、先生1人で片付けるのはとても大変です。
私自身は、このくらいの時期(2月下旬)から少しずつ片付けを始めていました。
掃除の時間を使って、子どもたちと一緒に進めることで、効率よく整理ができます。
例えば、次のように進めるのも一つの方法です。
・今日は全員が雑巾で拭き掃除をします。全員に新品の雑巾を渡すので、1番真っ黒になった人が優勝!ではスタート!
・今日は画鋲の針抜きをします。学校中のペンチを集めてきました。合計で10本あります。壁に頭だけ取れて針が残っているものがあるかもしれません。宝探しのように探して抜いて、このプラスチックコップに入れてください。
・後ろの棚にある本を整理します。4班の6人で、図書室の本とそれ以外の本に分けてください。図書室の本は全て返却。それ以外の本は先生のものなので、この段ボールにきれいに収納します。最後は他の先生に譲ったり、ブックオフに持って行ったりして処分します。
先生が「プレイヤー」として片付けるのではなく、「プレイヤー兼マネージャー」として指示を出すことで、作業が一気に進みます。
♪ 捨てるもの・譲るもの・持っていくものを決める
荷物が多い先生は「もったいない」という気持ちから、次の学年や異動先の学校に持っていくことが多いかもしれません。
それも価値観なので、間違いではありません。
ただ、私の場合は、ほとんどを「捨てるもの」か「譲るもの」に分類していました。
・貸し出し用の鉛筆や消しゴムは、ある程度短くなっていたら処分
・本や教材は、若い先生に譲ったり、ブックオフに送ったりする
・異動時の荷物は「両手で1度に運べる量」を目安にする
もったいないと思う気持ちはありますが、新しいクラスになれば、貸し出し用の鉛筆や消しゴムは、新品のほうが子どもたちも喜びます。
ちびた鉛筆を「使えるから」と配るよりも、きれいな状態のものを用意したほうが、教育効果も高いと感じていました。
本や教材も同じです。
興味があるけれど、自分ではまだ揃えられない若手の先生に譲り、その代わりに私は、書店で新しい教材を購入して勉強する。
そうすることで、昨年の知識にとどまらず、新しい知識を得ることができます。
こうした考え方が、結果的に「荷物を減らす」ことにつながっていました。
♪ どれくらい持っていくかを決める
異動の際に持っていく荷物、本当に使いますか?
高い頻度で使うものなら持っていく価値がありますが、そうでないものは見直すのも一つの方法です。
・いつもの半分の量に減らす
・車1回で運べる量にする
こうした基準を決めておくと、負担を大幅に減らすことができます。
年度末は、ただでさえ忙しい時期です。
少しずつ整理を進めながら、効率よく荷物を減らしていきましょう!