新昨年の資料は「手抜き」じゃなくて「財産」です

学校の体制に慣れたり、学級開きの準備をしたりは進んでいるでしょうか。
学年だよりのフォーマット、係活動の一覧、遠足の案内文、提出物ルール…。
新しいメンバーでの学年会も開かれ、「今年はどうしましょうか?」という話し合いがスタートしているかと思います。

そんな中で、少し申し訳なさそうな言葉を耳にすることがあります。
「とりあえず、去年のをそのまま使ってもいいですか?」

よく改善した方がいいという声がありますが、基本的な考えとしては、
「去年の資料はそのまま使っていい」です!
それは“業務改善”ですから。

昨年度に作った資料というのは、決して「思いつき」で作られたものではありません。
その時点での最善を尽くして、時間をかけて、チームで話し合って、何度も調整して作った“集大成”です。
そこには、多くの先生方の知恵と工夫が詰まっています。
たくさんの時間と労力をかけた結果が、ファイルの中に残っています。

もちろん、メンバーが変わったり、学年の子どもたちのカラーが変わったりすれば、調整が必要な部分もあるかもしれません。
でも、ゼロから作り直す必要はありません。
既にあるものをベースにして、必要な部分だけを調整する。
それだけで、仕上がりの精度も高く、作業のスピードも段違いです。

一方で、すべてを新しく作ろうとすると、どうなるでしょうか。
・資料の体裁が整っていない
・昨年すでに解決していた課題にまたつまずく
・修正に次ぐ修正で、気がついたら時間だけがどんどん過ぎていく
そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。

もちろん、新しく作った方が「いいもの」になる可能性もあります。
でも、そのためにはやはり、それ相応の時間とエネルギーが必要です。
余裕のある時期ならよいのですが、4月の忙しさの中でやろうとするのは大変です。

そこで、昨年の資料が“そのまま使える”事例をいくつか挙げておきます。

・係活動や当番表の一覧
→子どもたちの動きやすさは毎年それほど変わらないので、流用して問題ないことが多いです。もし変更するのであれば人数くらいかと思います。

・遠足や社会見学の案内文
→目的地が同じであれば、文面を多少直すだけで済みます。バス会社の連絡先も昨年の資料に残っていることが多いです。

・家庭訪問や授業参観の案内
→年間予定が大きく変わらないなら、昨年度の案内文をベースにして文言だけを修正すれば十分です。

・学年だよりのフォーマットや校務分掌の提案文
→同じメンバーならフォーマットの再利用は効率的。違うメンバーでも「去年はこうしていた」と提案する材料になります。

・学級通信の第1号
→冒頭のあいさつや基本的な生活ルールなどは、毎年似たような内容になります。昨年のものを見ながら書くと安心感もあります。私の場合はほぼコピペでした。

・教科書の進度計画
→特に大きな変更がない限り、昨年の単元配当表をもとに微調整すれば使えます。

こうした“使える”資料を見つけて、再利用する。
それだけで、新年度準備の負担は大きく軽減されます。
浮いた時間で、今年の子どもたちのことをじっくり考えたり、教室環境を整えたりする方が、子どもたちにとっても大きなプラスになります。

昨年の蓄積は、先生にとっての“財産”です。
遠慮せず、誇りをもって使ってください。

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