米騒動での米探し

飲食店をしている先輩から連絡がありました。
「米、ない?」
第一声がそれでした。
t単位の米を探しているとのこと。

教員から会社を立ち上げた私。右も左もわからずに、ただガムシャラに頑張っていた私のことを助けてくれた先輩です。
・経営者としての心構え
・お金のこと
・人との付き合い方
・仕事の取り方
手取り足取りと言うわけではなく、時には背中を見せてくれながら、時には励ましてくれながら、支えてくれました。

そこに見返りはありません。お礼にほんの少しでも…と思った時には「そうじゃなくて、若い子に返してあげればいいんよ」と言うような先輩です。

そんな先輩からの「米、ない?」です。
ほんとに困っているんだなぁと感じました。

元々が山形から出てきた私。
聞ける方にはドンドン聞いていきました。
山形だけではなく、東北や北海道の様々なところにも聞きました。
10年ぶりに連絡をした方もいます。もちろんお金は発生しません。お繋ぎするだけですから。

こういうことをすると「何のために?」「時間の無駄」と思われる方もいるかもしれませんが、助けてもらった恩返しが出来る絶好の機会。がんばらない手はありません。

動いているとたくさんのことが見えてきました。
・米農家さんでも、何パターンかいらっしゃって、少量の取扱いのところもあれば、大きなところもある
・他にもいろんな方が探している
・米があるのは農家だけではない
・送料は思っているよりも高い
・売るとか、売らないはお金だけではない

この一つ一つの詳細を書くだけでも、いろんな話がありました。
例えば、ある人からのお話。

t単位の米はないですよ。でも、越智さんの所の米はありますか?家のお米です。
→ありません、高い金額で買っています。

それなら家で買っているお米屋さんを紹介しましょうか?25キロの玄米です。tは無理でも、そういうところなら可能ですから。
→うれしいです。

こんな話をしながら、別のところから聞いた話を思い出していました。お米の単位には「体(たい)」がある。大きな1袋のことで、25キロ入る。

ふむふむ、なるほど、繋がるなと思いながら聞いていました。

それらは、教員をしていた頃は、見えなかったことでした。
福祉や教育の会社をしているだけでも見えなかったことでした。
それでも、知らないよりは、知っている方がいいなと思うことでした。

まだお米は見つかっていないので、まだまだ探します。なんとかしたいと思いながらも、結構楽しみながら進めています。

と、今日はちょっと違うテイストの中身でした。

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