先生の一言が五月病の発生源?

私が若手だった頃、先輩教員が興味深い話を教えてくれました。
「ゴールデンウィーク明けの欠席率がクラスによって変わる。先生の発言によって、変わると思っている」という内容でした。
次の2つの発言。どちらも学校で話す可能性がある内容です。
比べてみていかがでしょうか?
A:ゴールデンウィークが終わって、これから学校でもたくさんのイベントがあります。勉強も、イベントも、楽しんでやっていきましょう。
B:楽しみにしていたゴールデンウィークが終わりました。五月病という言葉があって、この時期には、体が心の体調を崩す人が多いので、気をつけましょう。
メディアでも五月病という言葉自体は報道しています。でも、まだその言葉を知らない子どもたちに教える教育的価値はどちらかといえばマイナスです。
それよりは、ゴールデンウィークでエネルギーを貯めて、ここからさらに頑張っていくのがよい過ごし方だと教える方がベターではないでしょうか。
クラスによって欠席率が変わる、というのは、こうした担任の発言一つ一つが形になって現れたものではないかと思います。
「先生」だって仕事の1種類にすぎません。今日は気が重いな、行きたくないな、大変だな、と思う日もあります。それでも、それを前面に出してしまうと、あとから取り返すのに、何倍も労力が必要になってしまう可能性があります。
ほんの少しの気の持ち方や発言の仕方で大きく変わるのが、子どもたちの成長。よい形でサポートできるとよいですね!