「やる気スイッチ」の入れ方

夏休み。
朝から夜まで自由時間になります。

学校がある時期は授業があり、毎日のように宿題が出されるので、ルーティンのように学習に取り組みます。やる気があるかないかにかかわらずです。

夏休みはその縛りがなくなるため、どうしても、学習に向かうことが難しくなります。

夏休み明け。
学校でもなかなかスイッチが入らない。
家庭でもなかなかスイッチが入らない。

「どうしたらやる気スイッチが入るの?」
のように相談されることがあります。
答えは、
『まず取り組む』
が最も近道です。

学習でも、他のことでも同じなのですが、やる気を出してから取り組むということは、まずありえません。
なぜなら、やる気は『やっているうちに出てくるもの』だからです。

正しくは、
取り組みを続けるうちにやる気が出る
です。

やる気はなくても、やらなくてはいけない学習等があるのであれば、まず机に向かう。
スマホやタブレットは離れたところに置き、取り込まなければいけないものだけを目の前に置く。
とりあえずスタートする。
脳科学的には、数十分その状態を続ける中で、やらなければいけないと脳が錯覚し、それで初めてやる気が出てくる。

大人の皆さんも受験勉強なので、このような経験をしたことがあるのではないでしょうか。

となると、声かけの方法は変わってきます。
よく聞くのが「いい加減勉強しなさい」のような叱ることと、指示が混在している場合です。
それよりも「机に向かいなさい、そのうちやる気が出てくるから」のように、まず指示を出して、その効果を示す方が効率的です。
勉強が終わったら「できたね!」の一言で、その行動が強化されていきます。

数回では効果が低いです。
習慣化するには最低でも3週間は必要とのこと。
苦しい期間がそのぐらいは続くということです。

多くの場合は途中で諦めて振り出しに戻る状態になります。
家庭や学校の力だけでは難しければ、放デイのようなサービスを利用するのも方法の一つです。

弊社の放デイでも、週末限定をしていますが「学習習慣の確立」に向けたプログラムがあります。
学習そのものを教えるのではなく、学習をするという行為に対しての自立を促すプログラムです。
とても好評をいただいています。

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