なんで海外の方が言葉が通じるの?

この夏休みに1人で海外旅行をした先生とお話をしました。英語圏の国へ10日間。
長年の夢を叶えるための旅行だったそうです。
「一番印象に残ったことは何ですか?」と聞くと、
「日本よりも思っていることが相手に伝わりやすかった」とのことでした。
その先生、英語はほとんど話せません。単語くらいです。それでも、意思の疎通に困ることが日本よりも少なかったと…
これ、皆さん、なぜかわかるでしょうか?
答えは「日本では話しすぎだから」です。
日本語は修飾しやすい言語です。
前置きをしたり、順序を入れ替えたり、言い換えをしたりが容易です。
これは言葉遊びという表現をされることもあります。
しかも、先生の場合は、児童生徒に丁寧に伝えようとそれらを過剰に行う傾向があります。結果的に『伝わらなくなる』のです。
ほんの少し伝え方が変わるだけで、意味が何通りにもなってしまいます。
話が長くなれば前後の話でズレが出ます。
前置きがあると、どこからが結論かわからないので、相手が聞くことをやめてしまうこともあります。
言葉遊びの弊害です。
一方、慣れない英語の場合。
聞きたいことがはっきりしていて、その質問を最小の単語で済まそうとします。
伝わりやすい内容になるのです。
その先生。
ご自身でも普段から喋りすぎという認識がある方です。
海外へ行って、日本語での話し方をもうちょっと考えようとおっしゃっていました。