「子どもなんだから」と「子どもの自立」

様々なところで障がいや発達に課題のあるお子さんの保護者さんと面談をします。
その中で多いのが、
子どもの自立をさせ過ぎようとする
ケースです。
「自分のことは自分でやらせなきゃ」と、朝の準備を全部一人でやらせる
「忘れ物しても自己責任」と、あえて手助けをしない
「将来困らないように」と、厳しく接する
どれも間違いではありません。
多少であれば必要です。
ただ、これらに100点を求めるのは違うなぁとも思います。
朝、起きられない
着替えや食事がゆっくり
学校に何かを持っていく時に忘れる
こういう課題。
大人だってあるんじゃないでしょうか。
私も、そういう日もありますし、連続してしまう時だってあります。
でも、めちゃくちゃに叱る。
何なら手も出る。
ちょっとやり過ぎなのではないかと。
こういう時に同時に大切になってくるのは、
・許される経験
・取り返し方を学ぶこと
なのだろうと思います。
忘れてしまったら、誰かから借りたり、謝り方を学ぶ必要があります。
許された経験が少なければ、許せない大人になっていきます。
「許せない大人」ばかりになった時に、社会全体がそういう風になっていきます。
ここ数十年のクレーム社会と言われるような現象もこの結果の一つなのではないかと。
もう少し大らかに子どもは子どもらしく、でもいいのでは?と思うことがいくつか連続したので、心の中をちょっと書いてみました。