【Q&A】作文を書かせると、一文が長くなるが直らない

どのように指導したら、作文を上手に書かせられるようになりますか?
このような質問がありました。

文章を書くこと自体は、嫌がらないが、一文で作文が終わるほど長く書いてしまう児童への指導とのことでした。

まずは現在の状態の確認をしました。

・おしゃべりが好き
・おしゃべりでもつらつらとしゃべる
・作文はもともと嫌いではない
・短くしましょう、と指導を継続的にされているため、最近は嫌がる

「一文を短くしましょう」以外の指導はどのようなものをしていますか?
このように問いかけると「それ以外に指導方法があるのですか?」という逆質問になりました。

恐らくその児童は「短く書く」ということが具体的にどのようなことなのか、わかっていない可能性が高いです、とお伝えしました。

例えば、
1.視写をさせて、短い文章の手本を学ばせる
2.聴写をさせて、話し言葉でも、書き言葉でも、短い文章があることを学ばせる
3.それらの上で短い文章を自分で1つだけ考えさせる
4.短い文章をつないで、意味のある作文を作る
こうしたステップをやっていますか?と確認すると、試したことがなかったです。

視写教材はあまり多くはありませんが、それでもあります。そういったものを使いながら進めると言うかもしれないですねとお伝えすると「早速明日からやってみます」とよいお返事を頂戴しました。

私たちはできるようになったことは、その過程を忘れがちです。
今は自転車に乗れた当たり前かもしれませんが、さかのぼってみると、下記のようなステップがあります。
・3輪車に乗った
・補助輪付きの自転車に乗った
・補助輪を外して、親から押してもらった
・1人で乗れるようになったが、平地だけ
・上り下りでもコントロールができるようになった
・スピードが出せるようになった

作文も一緒です。
過程を細分化することで、できるようになっていくステップを分けられます。

この記事を書いた人