学校の「地域資源」活用方法

行政や福祉施設、民間企業、PTA、町内会…
こういったものが地域資源です。
自分たちに属する場所やヒト、知恵だけでは、様々な問題解決をしていくことが難しいため、地域資源を活用しながら進めていくことが求められています。
もちろん仕事の押し付けになってはいけません。お互いに協力をしながら進めていくという姿勢で行っていく必要があります。
弊社でも協力をしています。
向陽高校での「起業家になろう」という総合的な探求の時間の授業です。
昨年度は、高校生がダンボール会社「洛西紙工株式会社」の製品開発を行うという授業プログラムの構成をお手伝いしました。
今年は、初めて公開型の文化祭を実施。それに向けて、出店を造るという企画に洛西紙工さんと共に出資をしています。
アイス、クレープ、うちわづくりといった材料が必要なものから、おみくじのようなコストがかからないものまで、グループに分かれて、様々な企画が立てられています。
出資ですから、当然お返しいただきます。
マイナスだったら私たちが被る形。
そこで、当然、収支や購入計画、販売に至るまで、全てチェックをします。
プラスだったら、その分を学校に物品等で寄付をする形。高校生の皆さんには、儲かった分で何が欲しいのかを考えておくように指示をしています。
帰り道。
こうした企画はうちらには何も儲けはないよね…
という話になりました。
確かに数字の面ではリスクしかありません。
とはいえ、彼らにリアルな「お金」を扱わせるという社会的な意義はあります。
あとは、確実に数字を出させることができればクリア。
正直なところ、お金だけを寄付して、あとはご自由に…がラクではあります。
でも、そうしないのはそこから得られるのが経験だからです。
地域資源をどのように使っていくのか。
校種や地域で様々な方法が考えられるかと思います。
そろそろ次年度の計画を考え始める時期。
面白い取り組みが全国で行われたらよいなと思っています。