子どもも親もヒートアップ!こんな時にどうしたら?

放デイに通う保護者から相談がありました。
ヒートアップした末に口論になる、と。
手は出ますか?と聞くと双方出ていないとのことでした。
それなら、また少しゆったりと対応できます。
あるあるですね、とニコニコしながら対応しました。
保護者は深刻です。
だからこそ笑顔で返します。
コミュニケーションは『鏡』だからです。
どちらかが深刻な顔をしていたら、それに引っ張られて、もう一方も深刻になります。
どちらかが笑顔であれば、それに引っ張られて、もう一方も笑顔になります。
相手が深刻な時に、ゲラゲラと笑う必要はありません。それでも意識的にニコニコと対応することが大事です。そんなに深刻に捉え過ぎなくてもいいんですよ、と非言語で教えることができます。
だって、親子間で口論になるって、成長の過程では
いくらかあるものです。
今回の相談で伝えたのは次の3つです。
1.すぐにはうまくいかない
要はしばらく収まらないということをお伝えしました。
子どもの年齢が「うまくいかなかった年数」であることが多いです。その年数分、うまくいかなかったのに、一度話したら、すぐにうまくいくということはありません。
早くて1年、長ければ数年かかります。
言ってできるくらいなら初めから困ることはありません。
2.相手は子どもです
特に親子だとイラッとします。
信用したい、でも裏切られる。
できると思っている、でもできない。
様々な思いが錯綜します。
その結果、感情的になりやすいです。
でも、初めの表情の話もそうですが、どちらかが変わらなければ変わりません。
子どもにそれを強いるのは無理です。
親が変わる必要があります。
こうしたことは指導者の立場でも同じです。
3.10回中、1回でもできればバッチリ
保護者だって、変えよう、変わろう、と思っても変われません。
保護者も、指導者も、ずっとその形でやってきたからです。
10回中、1回でもうまくいけば大成功。
子どもだって、その変化を感じ取ります。
こうした話をすると「すぐには無理ですか…」とおっしゃっていました。
にこにこで「はい、難しいです。ただ続ければ変わります。続けなければ変わりません。10回に1回と言われてもなかなか大変です。だから放デイがあります。これからも、できたことも、できなかったこともご相談くださいね」とお伝えすると少し柔らかい表情になってお帰りになられました。
まだまだ続きそうですが、話の受け皿としての機能も放デイにはあります。丁寧に伺っていきます。