子ども18歳「好きなこと」から40歳「親亡き後が…」への変化
就労のお手伝いをしていると保護者やお子さんの年齢で、気にするポイントが違うことが多いです。
高校や特別支援学校を卒業するお子さんの保護者は、「子どもの好きなことを仕事にしてあげたい」というケースが多いです。
花が好きなら花屋、鉄道が好きならそれに関する仕事を。それが難しい場合は、職業専門校や専門学校など。
ごく稀にですが、同程度の障がいがあるお子さんよりも高賃金であってもお断りされる方もいます。
ご家庭の選択が第一優先です。
それでも、紹介された会社で『会社から求められる仕事』をして、戦力になりながら、お金を稼ぎ、自立していく様子を見ていると、差を感じてしまうこともしばしばあります。
お子さんが40歳くらいになってから相談に来られるケースもあります。
その時の保護者の話は、ほぼ一律同じです。
「私たち(保護者)がいなくなった時のために何とかしたい」です。
ケース的には困難なものが少なくありません。
ストレスが少ない環境で20年過ごしてから、社会という人間関係や仕事のノルマを求められることになるからです。
そう考えると、18歳までの教育は大きいなと感じます。学校は楽しいことばかりではありません。それでも行く。これを義務教育で9年、高校等で3年、合計12年積み重ねています。
不登校や病気等で行っていない場合は除いて、その「同じ場所に行って、同じ毎日を過ごす」という耐性があります。これは一朝一夕では身に付きません。
就労を目指すのだとしたら、少しでも早いスタートを。
保護者だけではなく、相談機関、医療、そして雇う企業などとお話ししていての共通意見です。
