乾燥の季節に学校や家庭でできるプラスワン

空気が乾く季節になってきました。
肌がかゆい。
のどがイガイガする。
目がしょぼしょぼする。
咳が増える。
静電気がバチッとなる。
そんな「乾燥あるある」が一気に出てくる時期です。
乾燥は、地味だけど影響が広いです。体の不快感だけではなく、集中力や気分にもじわっと効いてきます。今日は、忙しい毎日の中でも「これならできそう」という対策を、数字込みでまとめます。
◯のどと鼻の乾燥対策
乾燥すると粘膜が弱り、ウイルスが入りやすくなります。
目安として、室内の湿度は40〜60%くらいあると楽になります。冬の教室や職場は30%台まで落ちることが多いので、そこを少し戻すイメージです。
加湿器がベストですが、学校では使えない場合もあります。
そんな時には別ルートもあります。
例えば、水分補給です。
一気に飲むより「こまめに」が効きます。目安は1回100〜150mlを、2〜3時間ごと。1日トータルで1.5〜2Lくらいを意識できると、のどの乾きが残りにくいです。
マスクも「防御」だけじゃなく「保湿」として効きます。乾燥した部屋でマスクをつけると、吸いこむ空気の湿度が上がります。咳が出やすい人は室内でも軽くつけるだけで、のどがかなり楽になります。
◯肌の乾燥対策
乾燥は「水分が足りない」だけじゃなく「逃げるスピードが速い」状態です。
そこで、ふたをする発想が大事になります。
お風呂や洗顔のあと、できるだけ早く保湿する。目安は5分以内。「たっぷり塗る」より「すぐ塗る」が効きます。
私は以前は何もしていませんでしたが、化粧水&乳液だけはするようになりました。
ハンドクリームは、回数を増やす作戦が強いです。
例えば、
朝の出勤前。
昼休みのあと。
帰宅後。
就寝前。
この4回が入るだけで、手荒れがかなり減ります。
机の上とカバンの中に2本置くと、回数が自然に増えます。
◯目の乾燥対策
目の乾きは、疲れやすさに直結します。
画面を見る時間が長い人ほど、まばたきが減ります。
普段のまばたきは1分に15〜20回くらい。
集中して画面を見ると5回前後まで落ちると言われます。だから、意識して「一回深くまばたき」を入れるだけで違います。
もう一つは、遠くを見る時間。
1時間に1回、10〜20秒だけ遠くを見る。これで目の表面の乾きとピント疲れがリセットされやすいです。
◯教室や職場の環境の工夫
加湿器が置けない場所なら、濡れタオルを一枚干すだけでも違います。濡れタオル1枚で、部屋の湿度が5%前後上がることもあります。「やらないより、ちょっと上げる」が目的なので十分です。
ストーブやエアコンの風が直接当たる席は、乾燥が一気に進みます。
顔のあたりに風が当たり続けると、体感的には湿度がさらに10%くらい下がる感じになります。席の向きや風向きを少し変えるだけでも、のどや目の乾きが減ります。
◯乾燥対策のコツ
乾燥対策は、完璧を目指すと続きません。
大事なのは「1つだけ増やす」という考え方です。
水を100ml多めに飲む。
クリームを5分早めに塗る。
濡れタオルを一枚足す。
湿度計を見て40%を切ったら何か一つやる。
その「小さな一回」が、数日後の体調を守ってくれます。
乾燥の季節は、踏ん張りどころが多い時期でもあります。だからこそ、体の違和感を「気合いで乗り切る対象」にしないでください。
ちょっと整える。
ちょっと守る。
その積み重ねで、冬のしんどさが驚くほど軽くなります。
まずは「できる一つ」から試してみてください。
