放課後等デイサービスを使うまでの流れ。最初に見学へ行ってみましょう!

放課後等デイサービスを考え始めたとき。
多くの保護者の方がまずするのは、
「どんな場所があるか見てみよう。」
「ここなら通えそうかな。」
と、事業所を探して見学に行くことだと思います。
この順番で大丈夫です。
実際、見学や体験をしながら「うちの子に合いそうなところ」をイメージしていくのが、一番分かりやすい入り口です。
そのうえで正式に利用を始める段階では、市町村の手続きが必要になります。
放課後等デイサービスは、通所受給者証が出てから利用できる仕組みだからです。
受給者証の申請では、サービス等利用計画案という書類を提出します。
子どもの困りごとや、使いたいサービスの内容や回数を、いったん整理して書くものです。
この計画案の作り方に、セルフプランと相談支援プランの2つがあります。
【セルフプランとは】
保護者が計画案を作って提出する方法です。
すでに使いたい事業所が決まっていて、利用の目的や回数のイメージが家庭で整理できているときはセルフプランで進めやすいです。
ただし、セルフプランはどの市町村でも必ず使えるわけではありません。
自治体の運用によっては、計画は原則相談支援専門員が作る形で、と案内される地域もあります。
そこで、セルフで行きたい場合は、申請前に窓口で可否を確認しておくと安心です。
もう一つ、現場としてよくあることもお伝えします。
セルフプランは保護者作成の計画という扱いですが、書き方が難しくて困ることも多いので放課後等デイサービスの事業所が内容整理や文章づくりを一緒に手伝ってくれるケースも珍しくありません。
その場合でも、最終的には保護者が内容を確認し、保護者の計画として提出する形になります。
【相談支援プランとは】
相談支援専門員が、保護者と一緒に計画案を作る方法です。
事業所選びの相談から入れます。
利用の目的を一緒に整理できます。
利用開始後も定期的な見直しが入るので、初めてで迷いが大きいときは、相談支援が力になります。
迷ったときは、見学をして「ここが良さそう」と思える場所を探しつつ、できるだけ早めに市町村の窓口にも相談する。
この並行スタートが一番スムーズです。
見学先の候補ができていると計画案も作りやすくなり、申請後の流れもスッと進みます。
【申請までの手順チェックリスト】
1.放課後等デイサービスを探す。
気になる事業所に問い合わせる。
2.見学や体験に行く。
子どもに合いそうな場所をいくつか比べる。
3.市町村の障害福祉窓口に相談する。
放課後等デイサービスを使いたいことを伝える。
必要書類や申請の流れを確認する。
4.セルフプランが使える運用かどうかを確認する。
使える場合はセルフか相談支援かを選ぶ。
使えない場合は相談支援で進める。
5.相談支援を使う場合は、相談支援事業所に依頼する。
窓口で紹介してもらうか、自分で探して連絡する。
6.サービス等利用計画案を作成する。
セルフなら保護者が作成。
必要に応じて事業所にも相談しながら整える。
相談支援なら専門員と一緒に作成する。
7.市町村へ受給者証を申請し、計画案を提出する。
8.支給決定後、通所受給者証を受け取る。
9.受給者証の範囲で事業所と契約し、利用開始する。
