学校のチャイムは、どこから来た音なのか

学校のチャイムの「キーンコーンカーンコーン」。
由来はどこにあるのかな、とふと疑問に思って調べてみました。
日本じゃないだろうなと何となくは思っていましたが、その通りでした。
由来は約230年前のイギリスにありました。
1793年、イギリスのケンブリッジという町にある「グレート・セント・メアリー教会」の時計のために作られたそうです。
ここからはネットを辿って調べていった情報です。
・教会の公式の説明でも「ここが学校のチャイムの元だ」とある。
・作った人の名前は、はっきり一人に決められない。
・ジョウェットという先生が中心になって、音楽の先生や学生が手伝った可能性がある。
この「音」。
ケンブリッジから直接日本に来たわけではなく、もう1箇所を経由しています。
中学校英語などでも出てくるビッグ・ベンの時計です。
教会で作成されたこの音はロンドンへ行きます。
1851年、ロンドンの国会議事堂の時計塔に採用されました。
いわゆるビッグ・ベンの時計です。
ここで鳴るようになったことで、世界中に広まりました。
1793年にケンブリッジで生まれ、1851年にビッグ・ベンで有名になった、という順番です。
日本で最初に学校チャイムとして入れたのは、戦後の1950年代だとされています。
東京都大田区の大森第四中学校にいた井上尚美先生が、ビッグ・ベンと同じメロディを学校の合図に使い始めたそうです。
当時の学校では、もともとベルの音で授業の始まりと終わりを知らせていました。
しかし、ベルの音はきつく聞こえる。
もっとやさしい合図がほしい。
そんな理由で、すでに時計やオルゴールで知られていたこのメロディが選ばれたと言われています。
小学校の頃。
教員時代。
チャイムはあって当たり前。
その由来なんて考えたこともなかったです。
でも、調べてみると結構面白いものです。
年末。
テストも終わり、成績処理もひと段落。
子ども達と少しゆっくりできる時間に、こうした話をすると楽しい時間になるかもしれません。
