今こそ要録を「3月の自分のために」少し進めておく

やっと2学期の評価が終わった!
そんなふうに、先生が少しホッとできる時期だと思います。
通知表も出した。
テストも返した。
懇談もひと区切りついた。
3学期に入ると、また一気に走り出します。
その前に、この「いったん息がつけるタイミング」でやっておくと3月末の自分が本気で助かることがあります。
それが、指導要録を少しだけ進めておくことです。
3学期末は、とにかくバタバタします。
・学年末のまとめの授業
・テストや作品の整理
・通知表、所見
・学級編成の資料づくり
・引き継ぎの文書
・卒業、修了関係の行事
そのうえで、指導要録を一から書き始めるとなると、どうしても「最後の最後に、夜なべコース」になりがちです。
でも、指導要録の中には「2学期までの内容で形を作れる部分」があります。
例えば、
・欠席、遅刻、早退などの出欠の記録
・各教科の評定や観点別の評価
・特別活動の記録の下書き
こういったところは、今の時点でも、かなり書けてしまいます。
出欠なら
→2学期末までの出席簿を見れば、ほとんど数字が出そろっています。
年間合計の欄も、2学期末までの数字を入れておいて、3学期分だけ、あとから足せば済むようにしておく。
成績なら
→2学期までの評価で「その子の学力のだいたいの位置」は見えてきます。
3学期で大きく変わる子はいますが
多くの子は「微調整」で済むことが多いと思います。
だから、今のうちに、
・評定の仮の数字を入れておく
・観点別評価の★の数を、2学期までで一度打っておく
こうしておけば、3学期末には「ここを少し上げるかどうか」「この観点だけ変えるかどうか」くらいの微修正で済ませることができます。
特別活動や行動の記録も、今が書きやすいです。
・運動会
・行事
・係活動
・委員会
・2学期にがんばっていたこと
これらは、今ならまだ鮮明に覚えています。
3月末になると「何かやってた気がするけど、いつだったかな」と、過去の学級通信や写真をひっくり返すことになりがちです。
そこで、
・2学期までの特別活動で、その子がどう関わっていたか
・行動面で、2学期に見えた成長の場面
を、一人につき2行〜3行だけでも、指導要録に打ち込んでおく。
文章として完成させなくても大丈夫です。
「キーワードを並べておくだけ」でも、3月末に文にするときの材料になります。
12月末の今はテストや評価が終わっていて3学期ほど“行事ラッシュ”でもありません。
先生にとっては一年の中でもめずらしく「少しだけ足を止められる時期」です。
このタイミングで、
・出欠と成績を、2学期末まででいったん形にしておく
・特別活動と行動の記録を、キーワードだけでも打っておく
ここまで進めておくと3学期末の指導要録は「白紙から書き始める作業」ではなくなります。
「2学期までのものを、3学期分だけ足して整える作業」です。
3月末は学級編成や引き継ぎ、卒業・修了関係でどうしても予定外の仕事が増えます。
だからこそ2学期が終わった今のホッとできる時期に指導要録を、ほんの少しだけ前倒ししておく。
それだけで未来の自分への、かなり大きなプレゼントになるはずです。
