寒い日は特性が出やすいので、家庭でも学校でも冷え対策を

寒さが本格的になると、体調の話が増えます。
インフルや風邪もそうですが、もう一つよくない形で効いてくるのが「冷え」です。

先日、発達障害のお医者さんと話したとき、印象に残ったことがありました。
「寒い日は、いつもより特性が表に出やすい子がいます」
体が冷えること自体の負担に加えて、寒さや風、服の肌触りなどの刺激が重なる。
その積み重なりで、集中や切り替えが難しくなったり、言葉が強くなったりすることがある。
そういう見立てでした。

学校でも、朝の登校の時間や、外での指導、行事の待ち時間など、じっと立っている場面が意外と多い。
保護者の方も、朝の準備や通学の送り出し、帰宅後の疲れ方を見ていて、「これは寒さが積み重なってるな」と感じることがあると思います。

そのお医者さんが、実用的な話として教えてくれたのが、温め方の優先順位でした。
「体を温めるなら、まず首・手首・足首。いわゆる“三つの首”からが早いです」
まずここを押さえる。

この順番は感覚的にも確かに効くなと感じます。

首なら、ネックウォーマー。
マフラーほど大げさではないのに、着脱が早い。
先生も保護者も、外に出る時間が短いときほど、こういうすぐ付けられるものが助かります。

手首は、指なし手袋や手首ウォーマー。
作業の邪魔になりにくいので、子どもにも使いやすい。
手先だけを温めようとしてうまくいかないとき、手首を押さえるとラクになることがあります。

足首は、厚手の靴下や、中敷き(インソール)で底冷えを防ぐ。
足先の冷えは、集中や機嫌に直結します。

子どもは「寒い」がうまく言えず、落ち着かない、集中が切れる、言葉が荒くなる、といった形で出ることもあります。
そんなときに、まず「寒くない?」と確認してみる。
それだけで場が落ち着くことがあります。

そういった「あたため」に最近の便利グッズを併用するのもよい方法です。

ホッカイロの電気版のような充電式カイロや、電熱ベスト(ヒーターベスト)などです。

充電式カイロは、ポケットに入れて握るだけで手に暖かさが戻ります。
外で待つ時間がある日には助かるのです。
ただし子どもに持たせる場合は、温度を上げすぎないこと。
熱さに気づきにくい子もいるので、短時間で切るのが安全です。

電熱ベストは、背中や腰が温まると体全体がラクになります。
じっとしている時間が長い日ほど、体の芯が冷えるので向いています。
一方で、電熱系は低温やけどのリスクがあるので、同じ場所に当てっぱなしにしない。
これは大事だと、そのお医者さんも強めに言っていました。

寒さ対策は、工夫の積み重ねです。
寒さを感じやすい子ほど、刺激が重なりやすい。
刺激が重なるほど、特性が表に出やすい日がある。
だからこそ、環境側で先に整えておく。
それだけで、本人も周りも少しラクになります。

寒いだけで、疲れます。
疲れると、切り替えが難しくなります。
だからこそ、寒さは軽く見ないで、先に整えておく。
それが、この時期の現実的な支援のひとつかもしれません。

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