特別支援学校。
小学部から中等部、中等部から高等部へ変わっていく過程で、ほぼ例外なく悩むのが卒業後の進路です。
今回、相談に来られたのは、小学部高学年のお母さんでした。
「何も情報がない」
「ネットで調べてもよくわからない」
「自分の子どものことに当てはめて考えるのが難しい」
というお話でした。
今、学校で安定している。
他の放デイに通っているのだが、そこでも楽しそうだ。
いたせりつくせりで大変助かっている。
でも、本当にそれでいいのか。
そんな悩みをお持ちでした。
そこでお話ししたのは次のようなことです。
・今、安定して楽しく過ごすことは大切
・そのままでも大丈夫
・大人にもなれるし、生きていくことはできる
・なぜなら福祉的な支援が日本は充実しているから
そして、次のことも「数値」や「実際の事例」を交えながら話をしていきました。
・ただし「働いて生きていく」ことは難しい
・そこには例外なくストレスがあるから
・毎日繰り返される仕事を行うためにルールを守ることも求められる
・それをクリアするためには、今の段階から小さなストレスを乗り越える経験が必要
・同様に相手から与えられたルールを守る経験も必要
・これらは大人になってからは身に付かないから
・会社は労働者に対して、上記のことを求め、利益を出す組織
・その間にあるのが福祉的な就労で、その大半を占めるのが平均工賃約250円/時のB型
では、どうしたらよいのか。
これについて、このご家庭に合うように調整しながら進めていきました。
大きな方針として決まったのが、
『一般就労を目指せる可能性を消さないように、乗り越えられる小さなストレスを楽しく経験しに行くために放デイを使う』
です。
仕事に就いたら基本的には一人での作業です。
隣にいる方から常に支援を受けながら行う労働は、一般就労では存在しません。
そこでエデュワークでは、最終的に一人でいろいろなことができるようにプログラムに挑戦してもらいます。
乗り越えられるものを。
でも、小さくストレスをかけるものを。
それをうちに全て任せるのではなく、家庭と一緒にやっていこう、とご提案させていただきました。
楽しく過ごすだけ。
それも可能ですが、それは力になりにくい。
18歳になってからの方が人生は長いです。
それを見据えて、このご家庭の手伝いをしていきます。

