ドラマやミステリー、マンガなどのストーリーで「伏線回収」という言葉がよく使われます。
物語の前半でほのめかされた出来事が、後半で大きな意味を持って展開する。
ほんの些細なことが、実は物語全体のカギになっていたりします。
そんな物語を見ていると「生き方」と似ているなと感じることがあります。
【今の面倒は未来の伏線かもしれない】
過去や現在に、面倒なこと、しんどいこと、辛いことがあったとしても、それを「伏線」と思えるかどうか。
未来に「回収」しようと思えるかどうか。
これは思考の持ち方なので、そう考えるかどうかは自由です。
でも、そう思えるだけで、目の前の困難が少し軽くなるかもしれません。
そして、成長のきっかけに変えることもできます。
【伏線回収は結構ある】
私自身、20代、30代といろいろありました。
いいこともありましたが、そうじゃないことも…その時は、はっきりと言えばイヤでした。
「もう辞めよかな」と思ったこともあります。
その時は乗り切るのに必死です。
毎日の時間が過ぎるのが本当に遅く感じ、お腹が痛くなるような日が続きました。
とてもじゃないですが「伏線」とは思えません。
それでも、です。今、振り返ると『糧(かて)』になっていました。
例えば、毎日取り組んだ保護者対応や、生徒との信頼関係を築くための努力は、今の私のスキルや信念の土台になっています。
【年度末は伏線の整理の時期】
年度末に向けて、業務だけではなく、異動の準備や学級経営や学習の締めくくりなど、心身ともに疲れが溜まりやすい時期です。
今の苦労が「伏線」と思えるとしたら、未来のどこかで「回収」することを想像しながら進むのもひとつの方法です。
例えば、学級目標の振り返りや、新年度のための準備を進めながら、今できる「整理」に取り組んでみるのも良いかもしれません。
「今が伏線なのかも」と思いながら、少しだけ気持ちを楽にして、この時期を乗り越えていきましょう。