たった一人が読めた漢字問題

私が書いた学級通信からの紹介です。
5年生担任の頃に書いたものですが、中学年くらいからは実施しても盛り上がるかと思います。
年度末のちょっとした時間にお試しください。

【ここからお便りの紹介】
先日、ちょっとした隙間の時間に漢字の問題を出しました。
組体操のペアを決めている人もいましたので、お楽しみにの漢字問題です。
お家の方もぜひ挑戦してみてください。

読めるでしょうか?
漢字限定です。

1.鈴虫
2.蛍
3.蚊

蚊ってブーンって飛ぶから「虫」に「文」だそうです。
ホントかな?

4.蟻
5.蝉

ここら辺から難しくなってきます。
でも、何人かはまだついてきていました。

6.揚羽蝶
7.蟷螂
8.飛蝗

6-8だと、パソコンで変換すると出てきます。
8からは子ども達も相当考えている状態です。
何度も何度も発表し、それでも当たらない。
漢字の雰囲気から想像して当てていました。

9.蟋蟀

読み方が2通りあります。
「きりぎりす」「こおろぎ」です。

百人一首に出てくる「きりぎりす」は、現代の「こおろぎ」のことを指すのだそうです。余談ですが、1000年以上前に「花」といえば、それは梅の花のことでした。現代は桜ですね。

10.蜚蠊
※メルマガでは文字化けするかも…その際はネットで検索してください。

実は、この問題。
今までの越智学級では、必ず当てる子どもがいました。もちろん、何度も繰り返した末にでしたが。
漢字を見た感じで当てられるのです。
(ああ、ダジャレになってしまいました…)

5年2組の子どもたち。
我先にと手を挙げて、発表し、そして残念賞をとっていきます。漢字が得意な子も、そうではない子も。
10人ほどが連続で外していきます。
エジソンのお話で言うと「失敗しただけ成功に近づいている」状態です。

Tくんが勢いよく手を挙げました。
私は勢いよく当てました。
「Tくん!」
「ごきぶり。」
教室中笑いが起きました。
ちょっとシンとなったあと。

「正解!」
「え~!!!」
「あれで?」
「ウソ~?」

こういう時って、ウソ~って言っちゃうんですよね。でも、
「ウソを言っても仕方がない。正解!」
もう一度、言いました。

「Tくんに拍手。」
パチパチパチ!
「何で分かったの?」
「そういう感じがしたから。」

やっぱり感じなんですね。
教室中でたった一人だけが読めた漢字問題の紹介でした。

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