【質問】クラスが解散しました。ほっとするのと同時に、ぽっかりと穴が空いたような気持ちになります。毎年のことですが、慣れずに、新年度に次の子どもたちが来るまでは、こんな気持ちが続きます。どうしたらいいんでしょうか?(30代女性教員)
【回答】1年間、よいことも、そうではないことも、たくさんあったのではないかと思います。まずはお疲れ様でした!
日々の学校生活は、忙しくても、問題事象が発生しても、また、人間関係がなかなか難しくても、過ぎてみればステキな思い出がたくさん残っているのではないかと思います。
一方で、大変だったことやしんどかったこと、叱られたことは、忘れがちです。
このような考え方は、脳の働きから考えると「一般的」です。
マイナスのことが頭に残り、プラスのことが残らないで、それらが何年も積み重なっていったらどのようになるでしょうか?めちゃくちゃしんどくなるのではないかと思います。
悪いことを忘れて、良いことが頭の中に残っていく。
だから、次に進んでいくことができます。
ところが、ちょっと厄介なこともあります。
ヒトは変化に弱いのです。
昨日と同じ今日があって、今日と同じ明日がある。変化には乏しいかもしれませんが、安心や安全を手に入れるためにはその方がベターです。
新しいことに挑戦していくと、経験値が得られ、成長していく可能性もありますが、同時にリスクもあります。必ずしもうまくいくとは限らないからです。
そうした時にヒトは、安定を求めます。
それが先生のおっしゃる年度末の今の時期の「ぽっかりと穴が空いたような気持ち」の1つなのではないでしょうか?
自分自身のことでしたら、今までと同じことをするのか、新しいことをに挑戦していくのかを選ぶことができます。しかし、仕事では選べません。新年度になればクラスが変わり、半ば強制的に新しいことに挑戦することになります。
変えられないのであれば、それを前向きに捉えてみるのはいかがでしょうか?
一年間、頑張った分、ご自身のお子さんやご家族と旅行に行ってみる(この時期は比較的安いです)。普段は行かないエステやマッサージなどに行ってみる。そこまでしなくても歯医者に行って、治療を進めるなんていうのも気分転換になる方がいらっしゃるようです。
せっかくの少しゆとりある時間ですから、切り替えの時間と割り切って仕事のことを忘れてしまう。
そんな過ごし方も悪くないかもしれません。