教員を中途退職&起業したヒトの1日

退職をして4年。
忙しいといえば忙しいです。平日も土日祝日も関係ありません。仕事があれば動きます。
それでも、スケジュールを自分でコントロールできるので、やりやすくはあります。
学校では8時半が始業。年休を出さない限りは17時までは勤務です。実質的に休憩時間もありません。その時間に学校抜けようと思ったら、休憩時間なのにもかかわらず「〇〇へ行きます」のように報告しなければいけない暗黙のルールがどこの学校にもありました。
そういったものがないというだけで、私はだいぶやりやすいです。
退職直後から現役の先生仲間から聞かれる一番の質問は「何をしているんですか?」です。
私の場合は、いろいろな仕事をしています。
アプリ開発、放課後等デイサービスの経営、障害者就労の支援、教材開発、一般企業のお手伝い、その他いろいろ…とある1日を切り取って紹介してみます。
10:00 自宅を出発
いわゆる出勤です。事務所に向かう時もありますが、多くは該当する仕事のお客様の所へ直接向かいます。
11:00-12:00 ひきこもり支援
この日は、行政と協力してのひきこもりの方との相談がありました。
「いつかは自立をしたい。そのために働いてお金を貯めたい。でもなかなか家を出ることができない」
似たような相談は全国からあります。
行政からも、学校からも、保護者からも、福祉団体からも、知り合いからも、です。
マンパワーには限界があります。全てをお受けすることはできません。様々なタイミングなどが合致した方だけにはなりますが、そうした相談を受け、状況に応じて、具体的にどのようにしていけば良いのかという行動を考え、お伝えをします。
12:00-14:00
お昼の時間です。
その行政の方とご飯へ。近くに安くておいしい定食屋さんがあると教えていただき行きました。結構美味しい。
先程の時間は面談ですので、自由に話をすることができません。そこで食事の時間を使って、今年度全体や向こう3か月に何を進めるのかを情報交換します。
食事中ずっとではありませんが、必要な話やスケジュール調整はここで済ませてしまいます。
大切な時間です。
14:00-15:00
教材開発に向けたZoom。
複数年にわたって行っている教材開発があります。複数年担当させていただけるのは、私たち側からすると良い評価をいただいたと考えられます。お役に立てなかったら切られますので。
この辺は学校とは違うところです。学校は、うまくいってもいかなくても「来年」があります。企業ですと、それはありません。
今回のzoomでは、その教材の具体的な内容についてお話をしました。プロトタイプが完成したので、それに対するコメント入れです。
直した方がよりよくなる部分がいっぱいありました。遠慮せず、1つ残らずお伝えをしていきます。デザイナーさんからすると、ほぼすべて修正となる位のレベルです。大変だろうなぁとは思います。それでもより良くなって子どもたちの手元に届けることを考えると、遠慮はできません。
丁寧に、でも遠慮なく、修正ポイントを具体的にお伝えしていきます。
たった1時間のZoomではありましたが、今回作っている教材の全ページが修正される形になりました。
15:00-17:00
休憩。
休憩は何をしているのとかもよく聞かれますが、それはまた…笑
17:00-18:00
アプリ関係の打合せ。システム、広報、今後の戦略についての意見交換です。何より大切なのは「数字」なので、様々な数字が行き交います。
想定していた数字より上下している場合は、それについての対策を考えます。良い場合も悪い場合もです。なぜそうなったのかを想定して次の行動を考えていく。
学校の時と1番変わったのは「熟慮」の意味です。深く考える、と長く考えるイコールではありません。
本当に熟慮するという時でも多分5秒程度です。そこで判断を下して次の行動を確定させます。こうした話をすると「短い!」と言われることもあります。でも、実際には休憩時間等にも考えていますし、スマホを眺めている時や、寝る前・起きた時のボーっとしている時間にも考えています。だから、その場では5秒だとしても、自分自身の中には、短いわけではありませんし、考えていないわけでもありません。
こうやって書いていると、仕事の仕方が違うなと思います。
学校では8時間(実際にはもっと長いですが)の勤務で、10%でやっている時もあれば、50%、100%で取り組んでいる時もあります。決められた時間の中で緩急をつけている感じです。
自分自身で仕事を始めてからは、オンタイムは全て100%、そうではない時は5-20%位でアイドリング、といった感じです。
どちらの方が良いとか、悪いとかではありません。ただ、どちらの方が人によって合うのか、というのはあるのかなぁとは思います。