似ているけれども違う、学習習慣をつけることと、学力をつけること

学習習慣は、例えば、この時間は勉強をする、姿勢を伸ばして疲れにくくする、筆記用具を準備する、といったものです。
一方、学力は、テストの点数に直結する勉強ができるか、できないかです。
密接な関係がありますが、両者は同じことではありません。
一般的には、決められた時間に決められたことを行い、姿勢よく、忘れ物などをしないといった学習習慣が身についている子どもは学力をつけやすいです。
でも、完全にイコールではありませんから、ダラダラとやっているように見えて学力が高いこどもがいますし、めちゃくちゃ頑張っているように見えるのに成績に現れない子どももいます。
学校では、学習習慣も学力も身に付けることを目指しています。
塾は違います。
学力を身に付けることが優先されます。それ以外の学習習慣関連の部分はニ番手以降です。
弊社の行なっている放課後等デイサービスでは、学習習慣を身に付けることが優先されます。
決められた時間、椅子に座り、机に向かうこと。
教科書や問題集、ノートや筆記用具を用意すること。
あまり気が乗らなくても、まずはスタートしてみること。
こういったことを身に付けさせます。
学力そのものの優先度は、二番手以降です。
学校は公教育です。
平均的にそれぞれを行う必要があります。
一方、塾や放課後等デイサービスは民間企業などが実施するものです。
保護者や利用する本人が求めるもので、その企業が提供できる内容を実施する形になります。
学習習慣も学力も同じだと理解してしまうと、どうしても伸ばしにくい部分が出てきます。
特に放課後等デイサービスは、障がいや発達に課題がある子どもたちが通います。他の子どもができることでも、できない場合があります。
それならば、大人になってからも必要になる部分をまず伸ばすことが優先されます。それが「学習習慣」です。
なぜなら、決められた時間に決められた作業をする事は、大人になってからの仕事と同じです。
ものの準備をすることもそうです。
まずはスタートすることも同じです。
この夏から、弊社放課後等デイサービスでは、この学習習慣を身に付けることに特化した時間を設けました。『働いて生きていく』ことを実現するために、弊社でできることをスタッフ一丸となって進めていきたいと考えています。