包丁を使ったことがない成人たち

先日、大学で講義をする機会をいただきました。
放課後等デイサービスなどの弊社の就労支援についてのお話です。
そのプログラム紹介で、包丁の話が出ました。
調理の過程で使う包丁についてです。
1人の大学生が「調理実習の時以来したことがない」と教えてくれました。
こちらもビックリです。
ということは、
・ほうれん草を切る
・人参やジャガイモを切る
を一度ずつしかしたことがないということです。
自宅から通っているんですか?と聞くと、一人暮らしだとのこと…
また、ビックリ…
料理はどうしているんですかと聞くと、どうしてもしなくちゃいけない時はキッチンハサミでやっていますとのことでした。
周りも結構そうなんじゃないですかね?と言われたので挙手をしてもらうと、全体の30%位が同じような感じでした。
だからダメ、というわけではありません。
それが現実だということです。
障がいのあるなしに関わらず、危ないことはさせないという世の中です。
で、成人すると「正しいやり方を知らないから必要なことがあっても危ない動きをする」大人たちが完成します。
じゃがいもをピーラーで剥き、キッチンハサミで切る料理。
やはり違和感を感じてしまうのは、私だけなのかなぁとちょっと複雑な気持ちになりました。
個人的にはいくらかの怪我をしながら覚えていくことだと思いますし、弊社放デイではそういうことも積極的に教えています。