人手不足?働く若手やベテランが何を求めているのか

人手不足が様々な業界でいわれています。

弊社のメイン事業の教育、福祉も例外ではありません。
でも、おかげさまで弊社は求人で困ることはありませんし、離職率もほぼゼロ(アルバイト・パートは時折いらっしゃいますが)。
安定して優秀な人材を確保し続けることができています。

この1〜2年そうしたことを「うちはどうしたら?」と具体的な相談として他社さんから求められることが増えました。
具体は、その組織を拝見してから、になるのですが、例えばこんなこともあるのでは?という幾つかを紹介します。

【1】お金
先日も若手と面談をしていました。
どうなっていきたいですか?という質問に対して「お金が欲しい」と即答。
そこからいくら、どんな理由で欲しいのか、といった話に進みました。詳細は避けますが、自己実現のためです。立派ですねと話をしながら、それならばと話を続けました。

「それならば会社で〇〇のポジションを取る必要があります。そうすれば考えている収入に届きます。」

ところが、ここに否定が入りました。
「いや、私の前に先輩のAさんが先にそのポジションに入ります。」

その必要はありませんと話をしました。
「お金が欲しいのならポジションを奪ってください。先輩より先に後輩がそのポジションに入ってはいけないというルールはありません。ルールがあるとすれば、優秀な方が入るということくらいです。年功序列ではありません。もちろん人間関係を悪くして入りなさいということでもありません。誰がどう見ても、もちろんAさんが見ても、あの子が入るのが当たり前だよな、という仕事のクオリティと人間性を担保してください」
お金と役職がつながっていることを理解すると納得をしていました。

【2】人間関係
アルバイトやパート、正社員でも、やめる場合は、人間関係が多いです。特定の人からのパワハラ、集団によるいじめ、どこにでもある話です。

人間関係上のもつれは、うちにだってあります。
課題のある他社さんと違うのは放っておかないこと。
そのうち修復されるだろう、は原則ありません。
放置は悪化を招きます。

どちらかが明らかに悪い場合、どちらも悪い場合、様々ありますが、即対応することで、その被害を最小にすることができます。

転職されてきた方は、それを放置されたケースが多いです。どうにもならなくなって辞めざるをえなくなった、と転職組の多くは話されます。

【3】やりがい
いくらお金をもらえても、やりがいがなければ続きません。
仕事の多くは毎日が繰り返しの作業です。
学校の先生でも、福祉でも、製造業でも、農業でも、毎日が変化に溢れているという仕事はなかなかありません。
毎日が繰り返し、当たり前なのです。
その中でのやりがい。
これを弊社では、承認だと捉えています。
「〇〇さんがうちにいてくれてありがたい」です。
それがないと続きませんし、あれば続きます。

この3点を重複させれば、現状ある人手不足は解消するのではないかと思います。
どこの業界も同じだとは思いますが、来るところには来て、来ないところには来ませんので。

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