先生を退職後、やりたいことで生きていけるのか

30代から40代の先生から、時々退職の相談をいただきます。この週末も、そうした相談を受けていました。
全体的に順調な仕事ができていると思う。でも、毎年、なかなか難しい保護者に悩まされる。その1人がいるだけでやりたかった仕事のはずなのに、そうではなくなってしまっている。教育という仕事自体はなりたくてなったし、充実感を感じているが…
そこで退職を考えているのだが、塾の先生をするか、自分でフリースクールや放デイを立ち上げるか、全く別の業種につくかで迷っている。
上記のような話でした。
このような話では、何をどのように考えていけば良いのか、順序立てていく必要があります。
1.やりがいは大切
こうした相談をされる多くの先生は、まず「やりがい」を話されます。これはとても大切です。たった1度の人生。その中で何をするのか、ですから。
教育という好きな仕事があって、それを職業にできている。これは素晴らしいことです。
2.お金も大切
そこから考えていかなければいけないのはお金の話です。教員は30代前半で年収500万円に届きます。
そこで、ご自身で挙げた職業は平均年収がどのくらいなのか?について一緒に考えていきました。
・塾の先生
・フリースクールの立ち上げ
・放課後等デイサービスの運営
・他の職業(結構いろいろ話しました)
「思ったよりも…」という反応が大きかったです。
年収が仕事の貴賤を決めるわけではありません。それでも『今までよりも上がるのか、下がるのか』は大切です。
多くのこの年代の先生は、1人で生きているわけではありませんから。
3.リスクを考える
新しいことをしようと思ったらリスクがあります。
周囲は賛成してくれるのか?
予定通りに行くのか?
お金は大丈夫なのか?
その新しいことが安定するまで、お腹が痛くなるような日もあるでしょう。
それと一緒に考えていかなければいけないのが、現状維持をすることのリスクです。
辛い思いをし続けて、精神的に大丈夫なのか?
今、やりたくないことをしていて苦しくないのか?
あと5年後、10年後、もしくは定年退職後では、選択肢が狭まるのではないか?
どちらを選べば正解というものはありません。
人生は0と100では決められませんから。
49:51みたいな選択の連続です。
それでも、様々な観点から考えて、少しでも自分自身に良い可能性がある選択をしていく必要があります。
自分の人生の主人公は自分ですよ、という話をして今回は終えました。次回は1か月の年末。
どのような選択肢を取られるのか。
応援していきたいなと思います。
コンサルタントってどんなことをするんですか?という相談もあります。企業さん、自治体さん、経営者さん、先生…と内容は相手によって異なりますが、大きな方向性としては共通しています。
『その方(団体)の利益になることを具現化する』です。
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