気持ちはついてこなくても、まずは通常運転

年が明けて一週間ほど経ちました。
そろそろ通常運転に戻らないと、と思いつつ、気持ちはまだ追いついていません。
そんな感覚の方も多いのではないでしょうか。

脳の仕組みとしては、
「気持ちが整ってから動く」よりも「先に体を動かす」方が自然
だと言われています。

人が「やる気」や「前向きさ」を感じるときに関わるのは、ドーパミンという神経伝達物質です。
このドーパミンについては、スタンフォード大学の神経科学者アンナ・レムキー氏や、報酬系の研究で知られるウォルター・シュルツ氏らの研究で、やる気は「行動の前」ではなく「行動の開始や継続の中で分泌されやすい」とする研究が多くあります。

「やる気が出たら動こう」と待っていると、いつまでも動けないことがある。
一方で、先に体を動かすことで、あとから脳が「続けよう」という状態を作ってくれる場合がある、というわけです。

心理学の分野でも、この考え方は「行動活性化(Behavioral Activation)」という理論として知られています。
気分が落ちているときほど、感情に働きかけるより、
まず生活のリズムや行動を整えることが、結果的に気持ちの回復につながる、という考え方です。

学校が始まる。
仕事に行く。
いつもの時間に起きて、いつもの流れで一日を過ごす。

それは、気合を入れるためというより、脳に余計な判断をさせないための工夫なのかもしれません。

放課後等デイサービスの現場でも「気持ちが整ってから参加する」というより、
いつもの時間に来て、
いつもの流れで過ごすうちに、
自然と表情が変わっていく子どもたちの姿をよく目にします。

気持ちはついてこなくても、まずは体を通常運転に戻す。
それは、無理をするためではなく、脳を少し楽にしてあげる方法
なのかもしれません。

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