求人サイトに出す前に、大学に声をかけた話

ある会社から、1月から3月にかけての短期アルバイト求人について相談を受けました。
最初にその企業さんが考えていたのは、求人サイトへの掲載でした。

ただ、具体的に話を聞いてみると、
「3か月の求人を出すだけで、15万円くらいかかるんですよね」
という話が出てきました。
短期のアルバイトとしては、決して軽い金額ではありません。

そこで、少し視点を変えてみる提案をしました。
求人サイトに載せる前に、
「この会社の近くにある大学との関係を、使えないでしょうか」
という話です。

その大学では、企業さんが扱っている材料を、実習の中で使っています。
大学の先生と企業さんの間には、もともと関係性があり、不定期ではありますが、打ち合わせも行われている間柄でした。

その関係を知った私も、年末に大学の先生を紹介してもらい、挨拶に伺っていました。
以前から、
「この材料を大学で使ってもらっている」
という話は聞いていたので、こちらから
「学生さんの短期アルバイトを探しておられませんか」
と話を振ってみたのが始まりです。

先生の反応は、とても前向きでした。
「それなら、学生に聞いてみます」
「春休みですし、探している学生は多いと思いますよ」

そんな言葉が、すぐに返ってきました。
今、ちょうど大学の先生から、学生に話がいっているころです。

求人サイトに掲載すれば、確かに応募は集まるかもしれません。
一方で、費用がかかり、選考の手間も増え、条件が合わない人が混ざる可能性も高くなります。

今回のように、すでに関係性のある大学に、先生を通じて声をかける方法は、派手さはありません。
でも、どんな会社で、どんな材料を扱っていて、どんな仕事なのか。
前提を共有した上で、人が動いてくれます。

今回感じた「ほんのちょっとした違い」は、求人の出し方ではなく、ニーズがある者同士を、どう接続するか、という点でした。

こちらとしては、それで儲けが出るわけではありません。
やったことといえば、それぞれが持っている関係性をつなぎ、ネットワークや考え方を少し広げただけです。

それでも、
必要としている企業と、
働きたい学生と、
それを知っている大学の先生。
その三者が、きれいにはまった感覚がありました。

仕事も求人も、仕組みだけで回っているようで、実際には、人と人が動いて成り立っています。
今回のやり取りを通して、その当たり前のことを、改めて実感しました。

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