インフルエンザの出席停止を伝えるしんどさ

インフルエンザが流行るこの時期になると、今でも思い出す場面があります。
「昨日、インフルエンザと診断されたんですが、一日休んで、今日はもう元気なので登校させました」

熱は下がっている。
本人も行きたがっている。
その言葉の端々から、仕事の調整が大変だったことや、休ませることへの不安も伝わってきました。

こちらとしては一瞬、言葉に詰まります。
「そうですか」と言いかけて、でも、そこで止まる。

頭の中では、まだダメなんだけど…というのが浮かびます。
学校保健安全法です。
インフルエンザの場合、発症後5日を経過し、かつ解熱後2日(幼児は3日)を経過するまで、出席停止とするとあります。(学校保健安全法 第19条)

分かっている。
でも、それをそのまま口に出すのは、簡単なことではありませんでした。

電話口のほんのちょっとの沈黙。
冷たいと思われるかもしれない。
融通がきかないと感じられるかもしれない。
それでも、
「今回は、まだお休みになります」
と伝えなければならない。

これは、私個人の判断ではありません。
でも、目の前の保護者に伝えるのは、いつも「私」でした。

法律で決まっていることと、それを現場で伝えることの間には、思っている以上に大きな隔たりがあります。

お休みの都合をつけるのは、本当に大変だとは思います。それでも、何より子どものために、しっかり休ませてあげていただけたらと思います。

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