先日、テニスの世界トップレベルの女子選手たちが集う国際大会、
「東レ パン パシフィック オープンテニス」の観戦に行ってきました。
子どもの頃にも何度か試合観戦に行ったことはありました。
しかし、大人になってからこの規模の大会を観るのは初めてのことです。
会場は国内外からたくさんの観客が集まり、独特の緊張感と熱気に包まれていました。
普段、テレビの画面で観戦することの多いテニスの試合。
画面に映し出されるのは、当然ながら華やかな選手たちの姿や白熱したラリーが中心です。
しかし、大人になってから足を運んだ生の試合会場。
テレビ越しでは見えなかったたくさんの人たちの姿が目に飛び込んできました。
コートの脇で一瞬の表情を狙うカメラマン。
鋭い眼差しでボールをジャッジする審判。
そんな中で、私が思わず目で追ってしまった存在がありました。
それが、試合中のボール拾いや選手とのボールの受け渡しを担うボールパーソンたちです。
コート上に転がったボールを、猛ダッシュで拾いに行くのは言うまでもありません。
しかし、彼らのすごさはそれだけではありませんでした。
選手がサーブを打つわずかな合間の時間。
一瞬の隙を突いて、反対側のコートへ滑らかにボールを転がして移動させる。
そしてそれと並行しながら、サーブを打つ選手へ手際よくボールを渡す。
ボールを渡す時も、ただ差し出すのではありません。
「今、自分はボールを何球持っているか」を両手を広げて選手にパッと見せて示します。
さらに、選手のその場の雰囲気から、ボールを投げて渡すタイミングや渡す個数を察しているのです。
試合の進行を一切妨げず、選手がプレーに集中できるよう徹底されたその立ち振る舞い。
まさに洗練されたプロの動きそのものだと感じました。
また、試合の途中で行われるボールパーソンたちのメンバーチェンジも、とても印象的でした。
静かに一列になってコートの周りを移動していく。
そして、自分の持ち場に来たところで順番にすっと交替していく。
コートを一周する流れの中で、驚くほど自然に全員が入れ替わっていくのです。
その無駄のない美しさに、思わず見入ってしまいました。
試合の主役は、もちろんコートで戦う選手たちです。
しかしその影には、コート全体に気を配り、雰囲気を察し、完璧なタイミングでサポートする人たちの存在がありました。
私が子どもの頃に気づけなかった、支える側のプロフェッショナルな配慮。
誰かが輝く裏側には、それを支える役割が必ず存在していること。
そして、その一つひとつの支えがあってこそ大きな舞台が成り立っているのだと、改めて実感させられました。
現場の仕事や子どもたちとの関わりの中でも、目に見える成果だけでなく、
こうした細やかな配慮や空間全体の流れを読むことを大切にしていきたいと思いました。
素晴らしい試合はもちろんのこと、会場全体を支える人たちのプロ意識に触れ、とても胸が熱くなる一日でした。
エデュワーク職員の「S」でした♪

