「ハサミも難しかった」あの日から、職人になるまで

ペンチやドライバーを巧みに使いこなし、職人のような手際で電子機器を解体するAさん。
今年で勤続8年目となる自閉症のスタッフの方です。

その見事な手つきに私が思わず見入っていると、企業の担当者の方がそっと教えてくれました。

「最初は、ハサミを使うことすら難しかったんですよ」

先日、とある企業へ伺ったときのことです。
現場では、多くの障害のある方が活き活きと働かれていました。

ハサミの扱いすら難しかったAさんが、ペンチやドライバーを自在に使いこなすまで。
その裏側にある思いを尋ねると、担当者の方はこう仰っていました。

「一番大切なのは、本人の『できるようになりたい』という気持ち。それさえあれば、私たちはいくらでも根気強く教えられます」

企業の温かいサポートと、Aさんの「やりたい」という思い。
この2つが重なったからこそ、8年という月日をかけて、誰にも負けない職人技と大きな自信を身につけられたのだと感じます。

「できるようになりたいな」「やってみようかな」
きっと始まりは、そんなほんの小さな前向きな気持ちだったはずです。

その小さな芽を日々の活動の中で見逃さず、大切に育てていくこと。
目の前の子どもたちが持つ「やりたい」の気持ちに、私たちはどう寄り添っていけるのか。
現場での関わりを、改めて見つめ直すきっかけになった一日でした。

エデュワーク宇治職員の「S」でした♪

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