エデュワークに来たばかりの頃、食べられるものがとても限られている子がいました。
きつねうどん、ナゲット、塩おむすび…決まった数種類のメニューしか受け入れられず、毎日の食事もほぼ固定。
新しい食べ物に挑戦するのはとても難しい状態でした。
偏食の背景には、口の中の感覚の過敏さや、「食べたことがないもの」への強い恐怖心、そして「どんな味や食感か分からない」という見通しの立ちにくさなど、さまざまな理由があります。
決して「好き嫌いをなくしなさい」という根性論で克服できるものではありません。
エデュワークの調理活動でも、最初はホットケーキとゼリーだけ、など自分が安心して食べられるメニューばかりでした。
それでも「自分で食材に触れ、自分の手で作り上げる」という工程を何度も重ねていきました。
自分の目で確かめて作ったものは、子どもにとって安全な食べ物になります。
さらに、一緒に作ったお友達が美味しそうに食べている楽しそうな空気も、背中を優しく押してくれました。
「ちょっとだけ、ひと口食べてみようかな」
無理のない範囲で挑戦しては「大丈夫だった」を経験する。
その繰り返しが新しい食べ物への抵抗感を和らげ、「これなら大丈夫」と思える安心感を少しずつ広げていきました。
今では初めて聞くメニューにも「いいね!やろう!」と果敢にチャレンジしてくれるようになりました。
無理に食べさせるのではなく、本人が「食べてみよう」と思える安心感と環境を整えること。
これからも、日常の小さなきっかけを大切にしながら、子どもたちの成長を見守っていきたいと思います。
エデュワーク宇治職員の「S」でした♪

