挑戦する気持ちを応援したい

「どうせ自分なんて」「やりたいけれど無理だろう」「時間がなくてできない」――そんな風に、心の奥で自分の願いに蓋をしてしまっていませんか?

自分のやりたいことを周りの人に伝えることの大切さを、深く考えさせられる出来事がありました。

以前、相談員をしていた時、ある利用者60代Aさんの担当になりお話を伺いました。個別支援会議をしようという話になり、「介護保険になるまであと数年だ。今まで言えなかったがどうしても叶えたいことがある。今度の会議でみんなに言ってもいいか」と打ち明けてくださったことがありました。

福祉サービスにはできることとできないことの限界があります。その上で自分の思いをどうしても伝えたいとのことでした。ご本人が私に希望を話してくれたことがまず何よりも嬉しく、次の会議でもたくさんの支援者が集まる前で、その思いをまっすぐに伝えてくれました。

一番の願いは、「移動支援を使ってバスに乗り、買い物に行きたい」ということでした。車椅子を利用しており、体力面での心配もあるため手厚い介助が必要でした。途中で体調不良になった時の対応も検討が必要でした。ご本人とヘルパー、看護師など支援者が何度も相談を重ね、ついにその願いをかなえることができました。

なぜ、これまで自分の思いを伝えられなかったのでしょうか。そこには、家族や支援者への遠慮や、「どうせできないだろう」という諦めの気持ちがあったのかもしれません。

エデュワークで子ども達と関わるなかで、ふとそのAさんの姿に思いが重なりました。子どもが親や大人に対して、「こんなことがしたい」と素直に言えること。そして、大人がその思いを真剣に受け止めることの大切さです。普段から正面から子ども達の話に耳を傾けることで、「この人になら話してみよう」という信頼関係が生まれます。

子ども達がやりたいことを伝えやすい関係性を持ち続けたい。時には「やってみたいけど、自分には無理かな……」と思うようなことでも、そっと背中を押してあげられる存在でありたい。

夢を諦めない力や、新しいことに挑戦する楽しさを大切にしながら、子ども達の「やってみたい」を受け止め、可能性を広げていきたいと考えています。

担当K・Aでした。

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