放課後等デイサービスでアイロンビーズ制作をしていた時のことです。
子どもたちがそれぞれ好きなものを作っていて、ある子が一生懸命マリオを作っていました。
まだ途中の段階で、形も完全にはできていません。
するとその子が、ふとこんなことを言いました。
「まだマリオの声聞こえないねえ」
思わず「え?」となりました。
よく考えると、その子の中ではただアイロンビーズを並べていたわけではなかったのかもしれません。
少しずつ目ができて、帽子ができて、形になっていく中で、その子にはもうマリオの世界が見えていたのかもしれません。
大人になると、つい「完成したかどうか」を見てしまいます。
できたか、できていないか。
結果はどうだったか。
しかし子どもたちは、ときどき途中の時間を全力で楽しんでいます。
完成していなくても、もう頭の中では走り回っていて、笑っていて、声まで聞こえている。
そんな豊かな世界を持っていることがあります。
わたしたち大人は、知らないうちに「完成」を急ぎすぎているのかもしれません。
今日もまた、子どもの何気ない一言に、大切なことを気付かせてもらいました。

