「えー、やりたくないな」「無理ー」
そう言って手が止まってしまっている子がいました。
学校から持ち帰ったたくさんの課題やプリントを前にすると、それだけで気が遠くなってしまう気持ち、すごくよく分かります。私自身も子どもの頃は山積みの宿題を前に「こんなの終わるわけない……」と途方に暮れていましたし、大人になった今でも、やるべきことが山積みだとついフリーズしそうになります。
その子の様子を見てみると、机の上にプリントやドリル、ノートをバサバサッと一度に広げたままになっていました。
全体を見渡したときに、「こんなにたくさんあるのか……」と膨大な量に圧倒されてしまい、取りかかる前に脳と心がキャパオーバーを起こしていたのだと気づきました。
そこで、机の上に散らばっていたものを一度かごに片付け、「まずは、このプリントの1枚目だけやってみようか」と1つだけ目の前に置いてみました。
すると、先ほどまで「無理ー」と固まっていたのが嘘のように、すっと手元に意識が戻り、鉛筆を走らせて集中し始めたのです。
たくさん課題があるように見えても、私たちが実際に手と頭を動かす瞬間は、いつでも「今、目の前にある1つ」だけです。
全体像が見えすぎているとそれだけでやる気を奪われてしまいますが、やるべきことを小さく分けて「これならできそう」と思えるサイズにしてあげること。このスモールステップの考え方は、子どもたちが安心感を持って一歩を踏み出すために、とても大切な工夫なのだと感じます。
「がんばって全部やりなさい」と無理に背中を押すよりも、今できるサイズに小さく整えてあげること。
「1つ終わった!」という小さな達成感と安心感の重ね合わせが、結果として大きな一歩につながっていくことを子どもの姿から改めて実感した出来事でした。
エデュワーク宇治職員の「S」でした♪

